那覇の三大祭りとも言われている「首里城祭」に行ってきましたので、どのような内容だったのかご紹介します。
首里城祭のイベントスケジュール
毎年、11/3の文化の日前後の週末に行われます。2017年は11/3~11/5に首里城周辺で開催されました。以下の日程は2017年のものとなります。
琉球王朝祭り首里 古式行列
琉球国王が「三ケ寺参詣行幸」の行列を再現したものです。
- 日時:11月3日
- 場所:奉神門~守礼門~龍潭通り
- 時間:12:50~15:30
冊封使行列・冊封儀式
冊封儀式(さっぽうぎしき)とは、中国の皇帝の名のもとに行われる琉球国王の即位式のことです。即位式と中国からの使節団、冊封使の行列が再現されます。
冊封使行列
- 日時:11月4日
- 場所:守礼門~下之御庭(無料区域)
- 時間:11;40~11:55
冊封儀式
- 日時:11月4日
- 場所:首里城正殿前・御庭(有料区域)
- 時間:12:10~13:10
※有料区域内では入場料が必要です。
琉球王朝絵巻行列
国際通りで琉球王国の華やかな姿が、一大絵巻行列として再現されます。伝統芸能のパレードも行なわれます。
- 日時:11月5日
- 場所:国際通り
- 時間:12:30~14:30
伝統芸能の宴
首里城の無料区域で「琉球舞踊」と「民俗芸能」を見ることができます。
- 日時:11月3日~5日
- 場所:首里城公園下之御庭(無料区域)
- 時間:3,4日:10:00~20:20、5日:10:00~16:20
万国津梁の灯火
夜の首里城内園路をキャンドル(灯火)が彩ります。
- 日時:11月3日、4日
- 場所:首里城公園内および周辺道路
- 時間:17:00~21:00
古式行列を見てきました
古式行列とは、琉球国王の行幸のひとつ、旧正月三日「初行幸」と呼ばれる「三ケ寺参詣行幸」の行列を再現したものです。琉球国王時代、国王が国家の安寧と五穀豊穣を祈願するために、首里城したにある三つのお寺を参詣した様子が華やかに再現されます。行幸(ぎょうこう)とは天皇、ここでは琉球国王が外出されることです。

まずは、音楽隊などが音楽を奏でながら練り歩きます。

続いては大臣などの役人が歩きます。大臣に扮しているのは近隣の小学校の校長先生だそうです。

赤や黄色のカサも行列に加わっていますが、これは実用的なものではなく、行列を華やかにするためのものです。やがて美しい琉装をまとった国王と王妃の乗った輿が現れ、


聞得大君(きこえおおぎみ)がのった輿と続きます。

聞得大君とは琉球(りゅうきゅう)王朝時代の最高の女性神官のことで、君は女性神官の称、きこえは有名なと言う意味の美称です。お茶道具を運ぶ人や雨天の場合の雨具を持つ人なども続きます。総勢約250人が華やかにゆっくりと練り歩くさまは、琉球王朝時代の華やかさ、権威を感じることができますね。
国王と王妃は毎年一般公募されます
首里城祭に登場する国王と王妃は毎年、一般公募されます。毎年、「今年の国王と王妃は〇〇さんです。」とニュースになります。2017年の国王は23歳のイケメン、王妃は18歳の美人学生です。18歳以上の沖縄に住む健康な人・・・などの応募条件があり、選ばれると1年間、首里城に関するイベントに参加します。
祝賀パレードもあります
古式行列の前後には祝賀パレードもあって、赤田みるく様も練り歩いていました。みるく様とは弥勒様のことで、八重山が有名ですが本島にも何名かいらっしゃるそうです。みるく様が持っている大きな団扇を頭上にかざしてもらうと、厄払い、無病息災、家内繁盛が訪れるというご利益があるそうなので、みるく様の周りには人だかりができていました。

首里の各町の旗頭の演舞やエイサーなども披露されます。

龍潭通りの飲食店では店頭におつまみを販売したり、出店もありました。

沿道では多くの人が食べながら飲みながら、きらびやかな古式行列とパレードを楽しんでいました。さっきまで古式行列のお供役だった琉装姿のお兄さんが、生ビールを注文しているあたりが、沖縄だなぁなんて思ってしまいました。(笑)
お祭り見物はモノレールかバスで
「古式行列」と「琉球王朝絵巻行列」は交通規制があります。バスもルートが変更になりますので、事前にチェックしてください。モノレールは渋滞もないのでオススメですよ。