3月5日は、語呂合わせから「サンゴの日」です。2/25~3/12はサンゴ礁ウィークです。沖縄のあちこちでサンゴに関するイベントが行われています。そのひとつに参加してきました。
サンゴの役割
サンゴは植物ではなく、動物です。卵から生まれて成長します。サンゴは動物でありながら、植物のように二酸化炭素を吸収して、酸素を作り出します。これはサンゴの働きではなく、ポリプ内に共生する褐虫藻という藻類の働きです。また、サンゴは魚などの生物の住み家でもあり、海を浄化する働きや天然の防波堤としての役割もあり、海中だけでなく地球にとって大きな役割を果たしています。
サンゴ礁の現状
サンゴ礁の現状は、過度な開発により多くのサンゴ礁が失われています。残ったサンゴ礁も赤土や汚水による汚染、白化現象、オニヒトデによる食害などで、サンゴ礁の生態系にも大きな影響があります。サンゴ礁に由来する文化もおびやかされてしまいます。
サンゴ礁ウィークのイベント
そこで、「サンゴ礁はみんなの大切な宝もの」をコンセプトに、沖縄各地で様々なイベントが行われています。サンゴ見学やビーチクリーン、サンゴを使った工作教室などです。

そのうちのひとつ、沖縄県立博物館・美術館で行われた「サンサンGOGO!」へ行ってきました。
沖縄県立博物館・美術館に到着
沖縄県立博物館・美術館は那覇の新都心にあります。

沖縄の城(グスク)をイメージした琉球石灰岩を使用した白い建物です。となりがスーパーのサンエーなので、ちょっと突然な感じもします。
無料の駐車場も広いのですが、新都心は道路がとても渋滞するので、モノレールを利用したほうが快適です。入り口を入って右側が美術館、左側が博物館です。その真ん中のロビーの部分は無料で利用できます。「サンサンGOGO!」はロビーで行われていました。
サンゴストラップを作ろう
子供でもカンタンに作れると聞いたので、娘と一緒に参加しました。
- 好きなサンゴのかけらを選びます。
- ひもでサンゴを結びます。
- ストラップを取り付けて完成です。

10分足らずで完成しました。自然の物なので、同じものはないというのもおもしろいですね、
サンゴ礁にすむ貝を学ぼう
次のコーナーは、サンゴ礁にすむ貝について学ぶ子供向けのワークショップへ。たくさんの貝がらから、好きな貝を選びます。

娘は”タカセガイ”を選びました。紙に貝の絵を描いて、目や口の位置などを想像して書きます。「どこから食べて、どこからウ〇チするのかな?」「鼻や耳はあるかな?」などスタッフが声掛けしてくれます。

面白かったのは「貝って、どんな性格かな?」貝の性格は考えたことがなかったです。いろいろ想像して書いた後に、正解の紙をもらって確認をします。そこで”貝には鼻のようなにおいをかぐ器官があること”がわかって驚きました。参加賞として、ペンスタンドをもらって終了です。
ふれあい体験室へ
時間が少しあったので、となりのふれあい体験室へ。

ここは子供向けの展示スペースで、沖縄に関することや自然の仕組みについて、手に取ったり、体験できる無料のスペースです。たくさんの子供が楽しそうに、あれこれ手にしています。屋内で無料なので、雨の日でも利用できそうです。毎週土曜日の午前中は子供から大人も参加できる、ワークショップも開催されているので、手軽にいろいろ体験できそうです。
博物館の常設展示内容とリンクしているので、興味を持つ糸口になるように構成されています。面白かったのは沖縄の行事に欠かせない、重箱料理の模型です。リアルに作られた模型を上手に重箱に詰めていきます。

これで行事の準備はバッチリですね!
屋外展示もあります
屋外には琉球の伝統的な高倉と民家が再現されています。

民家は県外出身の私も懐かしさを感じさせます。新都心の真ん中ですが、ゆったりのんびりできます。県内外問わず、訪れて欲しいスポットです。