
青い海のリゾート地、沖縄。首里城をはじめ、本土では見られない独特の文化や、亜熱帯の自然も、魅力の一つです。そんな魅力満載の沖縄を、3分で読み解くことが出来るように、ざっくりとまとめてみました。
沖縄の基本情報をざっくりと紹介
まずは、基本的な沖縄の基本情報について、ざっくりとまとめてみます。
- 県庁所在地
- 沖縄県には、全部で363の島々があります。県庁所在地は、沖縄本島にある那覇市で、那覇空港も、同じ那覇市内にあります。
- 人口増加率は全国一位
- 沖縄県の人口は、年々増加傾向にあります。2015年に行われた国勢調査結果によると、前回調査の2010年と比べると、約4万人増加しており、人口増加率でみると全国一位となっています。
- どれだけの観光客が訪れる?
- 全国でも有数の観光地といわれている沖縄県には、年間860万人以上の観光客が訪れています。ちなみに、過去最高を記録した2016年は、一日になんと、約2万3500人の入域観光客数を記録しています。
おもな産業は観光?
確かに、現在の沖縄の産業は、観光業が中心となっています。
もともとはサトウキビ栽培が盛んではありましたが、それ以外には、目立った産業がほとんどない沖縄。観光業以外は、いまだに米軍基地による経済に依存してしまっているという現実が続いています。
今注目はエコツーリズム
沖縄県では、現在、スポーツアイランド構想を掲げ、エコツーリズムに力を入れています。
このエコツーリズムを簡単に説明すると、自然だけでなく、文化や歴史などを観光の対象とし、これらの観光資源の保全に考慮しつつ、新たな旅の楽しみ方を体験していくというものです。世界的にもエコツーリズムはブームになっているのですが、その定義は、国や実施する事業体の立場などによっても異なっているので、一概には言えません。
ただし、現在沖縄県内で体験することが出来るエコツーリズムには、このようなものがあります。
国頭村の森林セラピー
沖縄本島北部に位置する国頭村は、平成19年に、沖縄県で初めて「森林セラピー基地」としての認定を受け、森林セラピープログラムを実施しています。
森林セラピープログラムの一例- 地元の健康食材を使った命薬(ぬちぐすい)料理ディナー
- 森林セラピーロードの散策
- 森林のマイナスイオンを浴びながらティータイム
修学旅行生を対象としたエコツーリズム
多くの修学旅行生が訪れる沖縄では、修学旅行生を対象としたエコツーリズムも盛んにおこなわれています。
その中でも、県内在住の大学生や大学院生が指導員となり、様々な角度から沖縄の環境について学ぶことが出来るのが、「エコツーリズムデザイン研究所」のエコツーリズムプログラムです。
こちらのプログラムでは、イノー観察、珊瑚移植、シュノーケリング、ビーチコーミングなど、様々なプログラムのほか、指導員である国立琉球大学の大学生や大学院生との交流も魅力。
実際に大学で海洋を専攻する彼らとの交流は、高校卒業後の進路決定においても、大いに参考となるものがあるようです。
- 住所:沖縄県那覇市松尾2-12-8
- 電話:098-860-8099
個人旅行向けエコツーリズムプログラム
個人旅行であっても、エコツーリズムプログラムに体験することが出来ます。おすすめは、豊かなヤンバルの自然が広がる、本島北部のヤンバルエコツーリズムプログラムです。
たとえば、希少生物の住む亜熱帯の森をトレッキングするコース、シーカヤックで無人島ツアー、マイナスイオン漂う比地大滝渓流トレッキング、天然のサンゴや貝を使ったマリンクラフトなど、ヤンバルの自然を体験できるオリジナルプログラムが満載です。
- 住所:沖縄県国頭郡国頭村安田248-1
- 電話:0980-41-7966
沖縄の食文化
沖縄の食文化は、大きく分けると、「宮廷料理」「家庭料理」「アメリカンスタイルのバーベキュー料理」になります。
宮廷料理
琉球王朝時代、王様や貴族の間でふるまわれていた宮廷料理のこと。簡単に説明すると、首里城で行われる行事や儀式、冊封使などでの歓迎式などで出された料理のことを、宮廷料理といいます。
沖縄料理といえば、豚肉を甘めの醤油ベースで煮込んだラフテーなどのように、脂っこい料理が多いようなイメージがありますが、実は沖縄の宮廷料理は、薩摩藩が首里城正殿内に奉行所を設置したことによって、日本料理の影響も強く受けています。
宮廷料理が食べられるお店
琉球料理 美榮(みえ)- 住所:沖縄県那覇市久茂地1丁目8-8
- 電話:098-867-1356
- 営業時間:昼の部/11:30~15:00、夜の部/18:00~22:00
- 定休日:日曜日、年始、旧盆
- 住所:沖縄県那覇市首里赤田町1-37
- 電話:098-884-5543
- 営業時間:18:00~23:00(予約制)
- 定休日:日曜日
家庭料理
豚肉料理が多いイメージが強い沖縄家庭料理ですが、戦前の沖縄では、豚肉はめったに食卓に登場することがない貴重な食材でした。
そんな貴重な豚肉を保存するために、沖縄では「すーちか」と呼ばれる塩漬け肉にし、何度も火を通しながら少しずつ食べたり、すべての部位を料理に使うというなど、独特の料理文化として受け継がれてきました。
代表的な豚肉料理といえば、あばら骨の部分を使ったソーキや、豚の耳を使ったミミガー、豚の足の部分であるテビチ、内臓を使った中身料理、血液を炒めるチーイリチ―、脂身を乾燥させたアンダカシ―などがあります。
そのほかの主な家庭料理
- 沖縄そば
- チャンプルー料理
- 豆腐チャンプルー
- ゆし豆腐
- 麩チャンプルー
- マース煮
- 油味噌
等々
地元で人気の家庭料理の店
あかさたな- 住所:那覇市松尾2-11-11
- 電話:098-862-0129
- 営業時間:11:00~20:00
- 定休日:水曜日
- 住所:沖縄県那覇市久茂地3-9-23
- 電話:098-867-2771
- 営業時間:月~土曜日 11:00~22:00、日曜日 17:00~22:00
- 定休日:不定休
アメリカンスタイルのバーベキュー料理
本土復帰までは、アメリカの占領下にあった沖縄。そのため、アメリカの定番料理であるバーベキュー料理や鉄板焼き料理は、県民の間ではすっかり市民権を得ている存在です。
特に、良質の肉が安く食べられることもあって、県内には、老舗のステーキハウスから、鉄板焼きパフォーマンスが楽しめる店、24時間ステーキが食べられる食堂など様々なスタイルがあります。
沖縄で老舗のステーキハウス
ジャッキーステーキハウス- 住所:沖縄県那覇市西1丁目7-3
- 電話:098-868-2408
- 営業時間:11:00~23:00
- 定休日:1月1日、旧盆
- 住所:沖縄県那覇市辻2丁目1-9
- 電話:098-868-5036
- 営業時間:12:00~24:00
- 定休日:月曜日
- 住所:沖縄県沖縄市園田3-1-25
- 電話:098-933-5731
- 営業時間:11:00~23:00
- 定休日:無休
沖縄の世界遺産
沖縄県には、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、全部で9つの世界遺産に登録されたスポットがあります。
5つのグスク
まずは、琉球王国のグスクとして登録された世界遺産を紹介します。
- 首里城:首里王朝時代の国王の居城です。
- 中城城跡:14世紀後半ごろに建てられた、この地方に住む按司の城跡です。
- 座喜味城跡:15世紀初頭に、護佐丸によって築城された城の跡です。
- 勝連城跡:阿麻和利(あまわり)の居城跡といわれています。
- 今帰仁城跡:本島北部に位置する北山の国王の居城跡といわれています。
4つの関連遺跡群
グスクに関連する遺跡も、5つのグスクとともに世界遺産に登録されました。
- 斎場御嶽:「琉球最高の聖地」といわれています。
- 園比屋武御嶽石門:1519年に建てられた石門です。首里城敷地内に設置されています。
- 玉陵:琉球の国王である尚円王の遺骨を改装するために、息子である尚真王が建てたといわれています。
- 識名園:琉球国王の別邸といわれています。