外を歩いていると、どこからともなく三線の音が聞こえてくることが、よくあります。三線のお店や三線教室はあちこちにあるので、沖縄の人々の日常に深く関係しているんだなぁと感じます。沖縄の民謡や三線の演奏を聴きながらお酒が飲める居酒屋さんもたくさんあります。
聞いて楽しい三線ですが、聞くだけじゃもったいないので、弾いてみることにしました。
ちんだみ三線店へ行ってきました
国際通りからちょっと曲がったところに、「ちんだみ三線店」があります。

「ちんだみ」とは三線の調弦のことです。三線の製造、卸、販売をしているお店ですが、買わなくても、無料で三線を教えてくれる太っ腹なお店です。「三線を多くの人に知ってもらいたい、楽しんでもらいたい」ので、気軽に触って弾けるようにと三線体験を無料で行っているのだそうです。
三線体験スタート
春休み中の娘と一緒に参加しました。三線に触るのも初めてだったので、ちょっとドキドキでしたが、店員さんは慣れているので、教え方も上手です。
体験用の三線がちゃんと準備されています。体の小さい娘はミニサイズを貸して頂けました。
まずは構え方、バチ(爪)の持ち方、弦の弾き方。バチは本土の三味線と違って、人差し指を入れる指サックのような形をしています。弦を弾いてみると、意外と大きな音がして、びっくりしました。
次に工工四(くんくんしー)と言う楽譜の見方を教えて頂きます。音を漢字で表していて、縦に書いてあります。これになかなか慣れませんでした・・・。どこ弾いているかわからなくなってしまいます。。
沖縄の音階はレとラの音がないと言われますが、三線でドレミファソラシドの音を出すことが出来ます。それぞれの音の出し方を教えて頂きました。左手のポジションはシールが貼ってあるので、とてもわかりやすいです。
曲を弾いてみよう

曲が弾けると楽しいので、練習は曲を弾きながら教えていただくスタイルです。ドレミ~が全て出せるということは、どの曲でも弾けるってことですね。なんだか、大発見をした気分になりました。知っている曲で練習をします。
練習用の曲は沖縄民謡を知っている方なら「安里屋ユンタ」、知らなければ「涙そうそう」など。
たまたま居合わせた、パパと息子さんは愛知からご家族で沖縄に旅行されているそうで、「涙そうそう」にチャレンジしていました。パパはギターの経験があるそうで、さすがに呑み込みが早いです。
娘と私が挑戦したのは「きらきらぼし」知っている曲なら音がはずれた時にわかりやすいからですね。ものすごく、ゆっくり弾くことから始めて、だんだん曲らしくなっていきます。なんだか、楽しくなってきました。
居心地の良いお店でした
気が付けば、1時間近く練習していたでしょうか。なんとなく、弾けるようになったところで(自己満足)そろそろおいとましようとすると店員さんが三線とギターで「海の声」を弾いてくださいました。目の前で聞くと迫力があるのに、どこか温かい感じのする音色にホッとしました。
三時ちゃー(三時のおやつ)まで呼んでいただきました。娘はおやつを頂いたからではなくて、「ちんだみ」の居心地の良さがすっかり気に入ったようで、「また行く!」と言っています。確かに、何度も遊びに行きたくなるお店でした。
「ちんだみ」の店内には三線がたくさんあります。購入の際には丁寧に相談に乗ってくださるので、気軽に質問してみましょう。三線だけでなく、カスタネットのような三枚(さんば)や四竹、エイサーに欠かせない手持ちの太鼓のパーランクー、締太鼓、工工四の楽譜など、たくさんの楽器を扱っています。
県外の方も、地元の方も歓迎!とのことです。沖縄旅行の思い出に、ショッピングのついでに、三線体験してみませんか?