チャンポンと聞くと麺の上に野菜がたっぷり乗ったお料理を思い浮かべる方が多いでしょう。調べてみると地域によって、いろいろなチャンポンがあることがわかりました。沖縄にもチャンポンはありますが、本土と全然違うのです。さっそくご紹介しましょう。
チャンポンの語源
調べてみるとチャンポンとは「混ぜ合わせる」意味で、語源はいろいろな説があります。韓国やインドネシアにも同じような料理があるとか、中国語の「吃飯了?」(直訳するとご飯食べたか?意味はいいお天気ですねのような挨拶)が訛ったなどの説があります。
沖縄の「ちゃんぷるー」とも語源が同じではないかと考えられています。ちなみに、チャンプルー料理の定義は「島豆腐を使っていること」です。
沖縄のチャンポンは麺がない!
沖縄のチャンポンは麺料理ではありません。なんと、野菜炒めを卵でとじたものがご飯の上にのっているお料理です。ちょっぴり中華丼に似ていて、たいていの大衆食堂で食べられる定番メニューです。具材は決まりがないので、お店によって異なります。キャベツ、にんじん、玉ねぎ、豚肉かスパム(ランチョンミート)を使うお店が多いです。
沖縄のちゃんぽんは具材が決まっていないってものが多い気がします。おおらかな感じがとてもいいですね。”混ぜ合わせる”意味のお料理と考えれば具材が決まっていないのも納得です。
沖縄のチャンポンを食べに「三笠」へ行ってきました
沖縄の食堂ならどこでもチャンポンが食べられるのですが、私が伺ったのは「三笠」です。

ここは50年続いている沖縄家庭料理のお店です。58号線からも近いお店で、地元の人も観光客も訪れるお店です。お店の外には食品サンプルがありました。

ガラスのドアを開けると右側にカウンター席があって、その奥が厨房で、左側にテーブル席が8つほどあります。

ひとりでも入りやすいですが、5人以上だと席が空いてないこともあります。私が伺ったのはお昼時だったので、混雑していました。おばちゃんが5,6人キビキビと働いています。縦書きのメニュー札が”いかにも食堂”って雰囲気です。

おばちゃんに注文したら、セルフのお冷やお茶を飲んで待ちましょう。
三笠のチャンポン

具材はお店によって異なりますが、三笠のチャンポンはずいぶん違っていて、ひき肉と玉ねぎを炒めて卵でとじたものがご飯の上にのっていて、青ねぎがちらしてあります。ビジュアルからして全然違いますから、知らないとびっくりしますね。

写真を見ていただけるとホントに麺じゃないことが、おわかりいただけると思います。
観光客も多く利用するお店では、「沖縄チャンポン」って書いてあったりします。三笠では「ちゃんぽん(三笠風)スープ付き」と書いてありました。
食べてみると、味くーたー(味が濃い)です。おしょう油の効いた甘辛い味付けで、ガテン系の仕事をしている人に好まれそうながっつりしたメニューです。量もたっぷりあるので、お腹がいっぱいになりました。
スープには、そうめんが入っていたのでお吸い物かな?と思いましたが、飲んでみるとダシの味というよりはお肉で取ったスープの味でした。和洋折衷ですが違和感はなく、面白いと思いました。
スプーンでぱくぱく食べられるので、急いでいる時も食べやすいです。自宅でも作れそうな気もします。他のお店のチャンポンと食べ比べてみたいなと思いました。
お食事処三笠 松山店(本店)
国道58号線の農林中金の脇の道を海側に曲がって右側にあります。
- 住所:那覇市松山1-12-20
- TEL:098-868-7469
- 営業時間:8:15~24:00