
沖縄に移住するならば沖縄を満喫する暮らし方をしてみたいと思いませんか?でも移住生活を続けるには働くことも必要。そこで今回は移住者におすすめの「4つの働き方」について紹介します。
変形労働時間制という働き方がある
「働き方改革」といわれても、今一つリアルなイメージがつかないという人も多いはずです。その理由の一つが「定時制」という働き方が定着しているからでしょう。
一般的に仕事をするとなれば、「定時」と呼ばれる労働時間があって、その範囲で実働8時間を目安に働くのが一般的です。休みも週休1~2日となっていて、1週間の生活も職場での拘束時間が目安になっていることがほとんどです。
でも沖縄に移住した人が抱える「移住を決断した理由」には、「仕事をするだけの毎日に疲れた」というのも大きいです。つまり沖縄に移住をしてもそれまでと同じような働き方をすれば、住む場所・働く場所が沖縄にすり替わっただけでそれ以外は何も変わらないままになります。
「これじゃあ沖縄に移住した意味がない!」と思うあなたに伝えたいのが、「変形労働時間制」という働き方です。
変形労働時間制は、労働時間を「1日単位」ではなく「月単位」「年単位」で決めます。
労働時間は職種によっても違います。そして職種によってはシーズンによって繁閑がはっきりと分かれていることがあります。このような場合、「1か月単位の変形度労働時間制」または「1年単位の変形労働時間制」にすることによって無駄な残業をせずに効率よく仕事を進めることが出来るようなります。
観光がメインの沖縄では週単位の否定型的労働時間制という働き方もある
観光業が盛んな沖縄では、飲食業やホテル業、小売業などが多いです。
たとえばホテル業の仕事量を一年単位で見ると、修学旅行シーズンや大型連休とそれ以外の日では仕事量に雲泥の差があります。また修学旅行シーズン中も、「ホテル内で夕食を提供する場合」と「チェックイン後に夕食もかねて国際通りを自由散策」では修学旅行生の対応の仕方仕事量が全く違います。そのため日によって拘束時間も仕事の量も大きく変わります。
これは沖縄のホテル業以外でも同じことが言えます。例えば国際通り周辺の飲食店は、修学旅行生や大型ツアーのような団体客の予約が入っている時には準備から片付けまで丸1日通して忙しいです。ところが団体客の予約もない平日になると、店内にいるスタッフよりも客の人数の方が少ないこともあります。
このような宿泊業、飲食店、料理店、小売店では、一定の条件を満たしていれば「1週間単位の非定型的変形労働時間制」という働き方ができます。この場合の労働時間は1日最長10時間、1週間に40時間以内と決められています。この働き方であれば「忙しい時に一気に稼いで、暇な時は自由に時間を使う」が出来ます。
導入している職種は限定されるがメリットの高い「フレックスタイム制」

自分らしい働き方の一つとして早い段階から注目されているのが「フレックスタイム制」です。もちろんこの働き方も「新しい働き方」の1つです。
フレックスタイム制では「コアタイム」が設定されているのが一般的です。コアタイムというのは「必ず勤務していなければいけない時間」のことで、1日の労働時間の一部にコアタイムは含まれます。一番のメリットは「出社時間」「退社時間」の2つを自由に設定できるという点です。
子育て世代が共働きする時などに便利で、夫婦の出社時間をずらすことによって子供の保育園や学校の送り迎えの時間を上手にやりくりできるようになります。また通勤時間帯の交通渋滞を避けて出社することが出来るので、通勤のストレスを減らすことが出来ます。
ただ沖縄県内でフレックスタイム制を導入している一般企業は少なく、なかなかそのメリットを感じる人は少ないです。その代りサービス業が多い沖縄ではシフト制を導入している企業が多いため、シフトを上手く調整してフレックスタイム制のような暮らし方を実現している人も多いです。
変形労働時間制は「ブラック企業」に要注意!
沖縄県のように観光業が盛んな地域では、一般的に「定時」と呼ばれる働き方よりも仕事の繁閑に応じて自由に労働時間が決められる「変形労働時間制」が向いていることも多いです。この働き方は雇用する側だけでなく働く側にとってもメリットがあるのですが、注意点もあります。
変形労働時間制のメリットがあるのは「きちんとした就業規則がある」ということです。もしもこの制度を雇用側が悪用すれば、残業代を支払わずに済ませることもできます。これではただのブラック企業です。
今ではこれまでとは違い様々な働き方がありますが、働く側として注意しなければいけないのは「就業規則がきちんとしている」ということです。「働いた分はキチンと給与として評価してもらい、無駄な時間は自分のために自由に使う」を実現するためには、安心して働くことが出来る環境を手に入れる努力をすることも大切です。