沖縄旅行をすると、本州では当たり前のように思えることが地元ではありえないということもよくあります。風習や文化の違いだけでは理解が出来ない、沖縄のちょっとびっくりな出来事ベスト3を紹介します。
コンビニはファミマ派とローソン派に分かれる
コンビニ業界大手といえば、言わずと知れたセブンイレブンがありますよね?ところが沖縄にはその「セブンイレブン」が2018年8月現在では存在しません。少し前まではローカルなコンビニも存在していましたが、今ではすっかりファミリーマートとローソンの2つだけになってしまっています。
そんな沖縄ではたかがコンビニといえども、「ファミマ派」と「ローソン派」にはっきりと分かれます。特に沖縄県民の間で論争になるのが、「どっちのチキンが好みか」という非常にシンプルな問題です。
もともとアメリカの占領下に長く置かれていた歴史を持つ沖縄では、欧米の食文化が一般家庭にも広く浸透しています。そのため全国的にヘルシー志向が高まる中、沖縄はそれに逆行して「揚げ物大好き」を貫いています。

そんな沖縄では「チキン=フライドチキン」のことを意味するため、コンビニでも客が集中する時間になると大量のフライドチキンが店頭に並びます。ただコンビニのフライドチキンも、ファミリーマートとローソンでは違います。
「フライドチキンなんてどこも一緒」という考え方が全くない沖縄県民は、どちらのチキンが好みかによってコンビニを選びます。そのため沖縄県民がコンビニを語る時には、必ず「チキン(フライドチキン)」が話題になり、それぞれの派閥で熱いトークバトルが繰り広げられるのです。
カーナビがありえない場所を位置を表示する

レンタカーでの沖縄観光では、カーナビが頼りになります。でもカーナビ通りに進もうとすると道がなくなっていたり、行き止まりになっていることがよくあります。ただ迂回するだけであればそれほど問題はないのですが、よく観察してみるとカーナビが地図上ではありえない位置を指し示すことがあります。
実はそこには沖縄の基地返還と大きな関係があります。そもそも沖縄は米軍関連施設が多く残っています。そのため主要な道路であっても、米軍基地や施設を避けるようにして整備されてきました。
そんな沖縄の米軍基地も、年々少しずつ返還されています。返還されると一番最初に作るのが大型商業施設なので、周辺には施設に合わせ新たな道路が作られます。
もちろん新たに道路が整備されるのは、基地があった場所に限ったことではありません。海を埋め立てした場所や山にトンネルを作って開通させる道路もあるため、カーナビの表示では海の中や山の中を走行しているような不思議な表示になります。
ちなみに年式の古いカーナビだと古い地図データしかないため、ナビの指示通りに運転するととんでもなく迂回させられることもよくあります。
沖縄で行列に並ぶのは観光客だけ
沖縄ではめったに行列を見ることはありません。シーズン物として見かけるのは、宝くじ売り場にできる行列ぐらいで、それ以外で行列を作っているのを見かけることはほぼありません。なぜなら「沖縄県民は行列が嫌いだから」です。
「屋外で行列を作るのが嫌だ」というのであれば、それはごもっともです。とにかく一年中日差しの強い沖縄ですから、どのような目的があったとしても地獄のような暑さと引き換えにするほど欲しいものはありません。
ただ沖縄県民の行列嫌いは、屋外に限ったことではありません。空調の効いたデパートやショッピングセンターですら、少しでも列が出来ると「もう少し時間が経ってからまた来るか」とさっさとその場を離れてしまいます。
もちろん物によってはその判断によって目的のものが手に入らないということもありますが、もしそうなったとしてもクヨクヨと考えないのが沖縄県民の特徴!「次にまた来ればいいさ~」とポジティブにとらえることが出来るので、損をしたとは考えません。
だから沖縄で行列に並んでいるのは、大抵観光客です。その行列を見て沖縄県民が思うのはただ一つ、「どうせガイドブックに載っている店なんでしょ?」ということ!
何しろ沖縄県民の中では「ガイドブックに載っているお店=観光客価格の高い店」というイメージが定着しているだけに、わざわざ並んで高い買い物をする気になれないのです。
でもそんな沖縄だからこそ言えることがあります。それは「地元の人が行列に並んでいるお店は間違いがない」ということです。「行列して損した」と思いたくないのなら、列に並んでいる人にどれだけ地元の人が含まれているのかを見れば間違いありません。